Stable Diffusionで使うネガティブプロンプトは人によって結構内容が違いますよね。
どのネガティブプロンプトを使うか参考になればと本記事を書いています。
定番のネガティブプロンプト
大前提として定番とするネガティブプロンプトは長すぎないほうがいいです。
一つ一つのネガティブプロンプトが与える影響は思ったよりも大きいので、後から足していくほうが影響を確認しやすいです。
以下は定番で入れている人が多いですね。1.4では強すぎるので下げている人もいます。最初はこれだけ入れて後から足していくやり方を私は実施しています。
(worst quality, low quality:1.4)
有名なネガティブTI
Textual Inversionという、画風や物の再現に使える学習法があります。
ネガティブプロンプト用のTIを紹介します。
ダウンロードしたファイルを以下フォルダに置き、ネガティブプロンプトへTI名を書けば適応されます。
stable-diffusion-webui\embeddings
↓書き方例
EasyNegative
一番有名で使われているTI。EasyNegativeを適応するだけでもかなり品質が良くなります。画風への影響は少ないように感じます。
EasyNegativeを推奨するモデルも多い印象です。
gsdf/EasyNegative · Datasets at Hugging Face
EasyNegativeV2
EasyNegativeV2がリリースされました。
EasyNegativeより絶対にいいかといわれるとそうでもないかも?
huggingface.co
bad_prompt
こちらもよく使われているのを見ます。手の修正に特化しているとのこと。画風への影響は思ったよりも大きいです。
作者は0.8で使うことを推奨しています。
huggingface.co
書き方例
(bad_prompt_version2:0.8)
bad-artist
最近は使っている人が減った印象。
悪いアーティストによるスケッチをさせないコンセプトのようです。
nick-x-hacker/bad-artist · Hugging Face
badhandv4
いい手を出すためのTIです。画風への影響は目に見えてわかる気がします。
badhandv4 – AnimeIllustDiffusion | Stable Diffusion TextualInversion | Civitai
bad-hands-5
こちらも手のためのTIです。
yesyeahvh/bad-hands-5 · Hugging Face
negative_hand
こちらも手のためのTI。
他のTIと違うのは、元のイラストに影響が出にくく、手を修正してくれるところです!
しいて言うなら手だけ若干リアルよりになります。
civitai.com
画像比較してみました。
www.enjiniazakki.net
モデルの推奨ネガティブプロンプトを確認する
各モデルの説明ページをしっかり読むと、推奨ネガティブプロンプトが書いてあります。
製作者がおすすめしているネガティブプロンプトがあればそれを優先して書きます。
併用すればするほどいいというものではない
TIをいくつか紹介しました。
これらは適応すればするほど品質が良くなるというわけではありません。画風への影響を考えると重ねすぎないほうがいいです。
例えば、部分的に手を修正したいときにだけ手特化のTIを使うなんて使い方がよさそうです。
画風に与える影響を一部以下に書きました。
www.enjiniazakki.net